■名古屋からHさんが来訪 【2008.12.12】 11:30〜15:30
「バンノさんのお宅はこちらでしょうか?」
「はい。えっ、Hさんですか?」
しばらく会っていませんので、ちぐはぐな応対にお互いが苦笑い。でもすぐに打ち解けられました。
「心」の父親の遺作品(絵画)がワゴンタイプの軽トラックにぎっしりと詰め込まれていました。
20年ほど前(正確には平成2年6月)に事情があって保管をお願いしていたものですが、これまた事情があって今度は引き取ることになりました。
わざわざ「長谷の家」まで運んでくださってほんとうに助かりました(絵の関係の交流会が茅野であるのでそのついでに、とHさんはおっしゃってましたが...)。
「心」の父親は名古屋在住の画家でした(「心」27歳の正月に58歳で亡くなっています)。
道半ばにして突然病死してしまったので残された作品の整理、保管には多くの関係する方がたに携わっていただきました。
おかげさまで遺作展、画集の発行、美術館への寄贈、有志の方々への譲渡などを通して父の画業を広く公開することができました。
改めてお礼申し上げます。
残された遺作品を今後はここで保管することになりますが、正直なところ不安で一杯です(現段階でもキレツやハクリが起きている油絵が相当数あります)。
芸術作品も『もの』である以上風化していくのは致し方ありませんが、その中に生き続けている『こころ』まで風化させてしまってはいけないと肝に銘じて引き取りました。
帰りがけにはHさんの友人(隣町の美術館の学芸員)に紹介までしていただき、親切な心遣いに本当に感謝しております。
☆ レガシープロジェクト☆
「亡失の遺産」を世界的規模で公開しているウェッブサイトです。
ここに父の遺作「ノーモアU」が紹介されています。
( banno で検索してみてください)
|
「出た」1955年 22×26.4 ガッシュ
「家族」1959年頃 90×72 油彩
「落書き」1974年 16×23 油彩
※写真をクリックすると拡大表示します。
|