◆赤沢自然休養林◆

赤沢自然休養林(木曽郡上松町)
赤沢自然休養林(木曽郡上松町)
■赤沢自然休養林 【2009.05.20】

 長谷の家から車を走らせること約2時間、目的はもちろんトロッコ列車です。最近は平日も運転しているんですよ。

 平日なので貸切状態です。往復2.2Kmの森林鉄道跡を約25分かけて走ります。ガタンゴトン、ガタンゴトンと身体に響き渡ってくるこの感触が郷愁をそそります。

 標高は1,080m。とても空気がおいしく感じられました。

 帰りがけに寄ったお土産屋の店先で「大山れんげ」を見つけました。この苗木、なんでも種から育てたものらしい(通常は挿し木で増やすそうです)。
 去年の今頃近くの植木屋で買った「大山れんげ」を2週間で枯らしてしまった苦い経験があるので一瞬ためらったものの、懲りないもので再度挑戦と買って帰りました。

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 さて、『木曽五木(きそごぼく)』ってご存知ですか?ここを訪れて初めて知ったんですよ。『森林資料館』内にはそれぞれの実物と写真、それに各々の見分け方が展示されていてとても参考になりました。


貸切状態です!貸切状態です! 林の中をゴトゴトと林の中をゴトゴトと
※写真をクリックすると拡大表示します。
<備忘録>
木曽五木の見分け方
名称見分け方葉の形状
ひのき
(檜)

ひのき科
葉の 裏にはY字状の気孔群が白く見えます。材質は木理が緻密で、香気と色沢があり、堅牢で腐朽に耐えます。「火の木」に由来するといわれています。ひのき
あすなろ
(翌檜)

ひのき科
ヒバともいわれます。日本産の鱗片葉の中で最も幅広く、厚質の葉を持ち、葉裏には広い気孔帯が白く見えます。極端な陰樹で、ヒノキや他樹種が生長できない程に密生する若いあすなろ林が見られます。
ヒノキよりも材質が少し劣り、明日はヒノキになろうという願いからこの名がつけられたとか...。
あすなろ
さわら
(堪)

ひのき科
ひのきに似ていますが鱗片状の小さな葉は先が尖り、葉裏の白い気孔群はX字状に見えます。沢筋や窪地に生育する傾向があります。さわら
こうやまき
(高野槙)

こうやまき科
乾燥地に生育し、尾根筋、表土の浅い岩石地等に多く見られます。赤沢では自生の個体が極めて少なくほとんど見られません。日本特産の一族一種です。こうやまき
ねずこ
(鼠子)

ひのき科
葉の裏には目立った気孔群は見られません。材は木曽五木の中で最も黒く、下駄・民芸品等に利用されます。黒部峡谷に多く見られることからクロベともいいます。ねずこ


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