◆くまたろうのお散歩【秋】◆

総合グラウンドから南方(中学校・分杭峠)を望む
総合グラウンドから南方(中学校・分杭峠)を望む(2009.11.18 10:06)
■くまたろうのお散歩【秋〜1】

 わぅ〜ん、この土のにおい、この枯葉のにおい。たまらにゃいワンッ!
 都会に居た今までとは大違いです。アスファルトで敷き詰められた路のにおいとは雲泥の差です。

 初めまして、くまたろうです(生まれは茨城県ですが、生後2ヶ月のときに今の飼い主が里親になってくれました)。横浜から引っ越してきてはや1年と8ヶ月。飼い主の車に乗っけてもらいここに来たんですよ。

 お散歩は毎日欠かさず連れて行ってもらってます。時間は1〜2時間程度。途中でおやつタイムがあってビスケットを5個もらいます。帰ってきたら1切れの食パンが待っています。土の上や草っぱらをどんどん歩きまわり、好きなところでウンチをし(ん?そのままではありませんよ!処理はもちろん飼い主の役目)、毎日がとても楽しいです。

 コースを紹介します。
 飼い主の家の西南側においらの犬小屋があります。その西側に南北に長い美和湖(長さ約4Km、幅約600mのダム湖)があり、湖の右岸の丁度真ん中辺りがスタート点っていうわけですワン。そして日替わりで北側のコースと南側のコースを歩くことにしています。

 北側のコースの前半は美和湖右岸の散策路に沿って歩きます(北上)。大犬沢橋を渡り総合グラウンド(南アルプスふるさと祭りは毎年ここで行われています)を右に見て美和ダム堰堤近辺に出ます。それから山(非持区)の方へ上り美和湖を眺め下ろしながら戻ってきます。
 こちらのコースには諏訪神社や道の駅南アルプス村があります。南アルプス村はおいらのお気に入りの場所です。なぜって?クロワッサンのおすそ分けがもらえるから(試食用に置いてあるんですけれど、売り切れて無いときのほうが多いかも...)。

 南側のコースの前半もやはり美和湖右岸の散策路に沿って歩きます(こちらは南下)。子犬沢橋を渡り中学校を左に見て中央構造線公園に出ます。その後こちらもやはり山(溝口区)の方へ上り美和湖を眺め下ろしながら戻ってくるのです。
 こちらのコースには熱田神社や桑田薬師堂があります。桑田薬師堂には大きなイチョウの木があり、いま路いっぱいに銀杏がこぼれ落ちています。かなり臭いますよ(おいらは平気ですワン)。

 言葉だけじゃよく分かりませんね。イラスト『お散歩コース』も参考にしてください。
 

中学校から北方(美和ダム・月蔵山)を望む中学校から北方(ダム・月蔵山)を望む 「くまたろう」ですくまたろう」です う〜ん、この枯葉の匂い!う〜ん、この枯葉の匂い! 何か見つけたの?何か見つけたの?
朽ち果てても勇壮な樹
朽ち果てても勇壮な樹
ん?この臭いは...
ん?この臭いは...
南アルプス公園の紅葉
南アルプス公園の紅葉
お気に入りの散策路
お気に入りの散策路
あまり引っ張らないで!
あまり引っ張らないで!
桜の枯れ木越しの眺め
桜の枯れ木越しの眺め
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■くまたろうのお散歩【秋〜2】

 飼い主はおいらによく話しかけてくれます。

 「くまちゃん、何かいるの?」
 何かの気配を感じると、おいらは、耳をピンと立てて立ち止るんです。すると、飼い主も林の中にじっと眼をやります。

 「もみじがきれいだねえ、くまちゃん」
 おいらには色合いはよく分からないけれど、飼い主はしばらく見とれています。

 「ほら、あそこ!たくさん泳いでいるね。かもくんだよ」
 鳥には興味があるので、おいらもじっと眺めるんだ。

 「いいねえ、すっかり覚えたね」
 ヘドロの詰まった都会の側溝しか知らなかったおいらは驚きました。側溝を流れる水がこんなにも冷たくておいしいなんて。いつでも好きな時に飲めて、暑いときにはお腹まで浸かって犬かきもできるんです。

 「あっ、あそこ!おさるさんだよ」
 少し離れた畑と林の間に群れをなして降りてきています。逃げるどころか素知らぬふりして闊歩しています。おいらも吠えずに一緒になって観察...自然の動物園って感じ。

 「なに?くまちゃんの鼻先の枯葉が少し動いているねえ」
 枯葉の陰からサワガニが這い出してきました。いるんですよ、この辺りには。そう、水がきれいな証拠です。

 

風に揺れるススキの穂風に揺れるススキの穂 神田(じんでん)橋神田(じんでん)橋
美和湖に架かる唯一のつり橋 サワガニ:赤ちゃんがいっぱい!サワガニ:赤ちゃんがいっぱい!
紅葉(カエデ)
紅葉(カエデ)
黄葉(イチョウ)
黄葉(イチョウ)
鹿公園もあるよ
鹿公園もあるよ
白山児童公園のモミジ
白山児童公園のモミジ
紅葉(ドウダンツツジ)
紅葉(ドウダンツツジ)
秋の空(小学校から北西側を望む)
秋の空(小学校から北西側を望む)
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■くまたろうのお散歩【秋〜3】

 水も、空気も、空も、太陽もみんな澄んでいます。

 標高850mのこの山里の冬はもうすぐそこまで来ていますが、晴れ渡った日のお昼の日差しはおいらには結構応えます。水辺を見つけてはバシャバシャ、ブルルーンとやっています。

 「ここに来ていちばん喜んでいるのは、くまちゃんですよ」
 飼い主は人に会うと決まってこう話すんです。そう、草っ原でのびのびとウンチが出来るなんて最高(ん、失礼!)。それに側溝での水浴びは病み付きになりそう。おいらの気持、よ〜く分かってますワン!

 飼い主は景色を眺め渡し、おいらは臭いを嗅ぎまわる。

 ♪〜犬はよろこび庭かけまわり、猫はこたつで丸くなる〜♪
 わうぅぅ〜〜ん。
 はやく雪の上を走りまわりたいなあ!

 「...。」(飼い主)
 

秋の空(諏訪神社から南方を望む)秋の空(諏訪神社から南方を望む) 秋の空(同)秋の空(同)
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