◆くまたろうのお友達、黒川の「ジャック」くん◆ |
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![]() 南アルプス、鋸岳(標高2,685m)を望む(2010.11.06 11:29)
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■黒川の「ジャック」くんに会いに行きました 【2010.11.06】
「ジャック」くんはクマ追い犬として現役で活躍している北海道犬です。2歳を過ぎた雄犬(2008年08月20日生)で、おいら、とっても気に入っているんだ。 このページはおいら(くまたろう)が担当します、ワン。 北海道犬はクマ追い犬として有名です(カイ君は某メーカーのコマーシャルで有名ですが)。里山にまで下りてくるクマやさるなどの野生動物に向かって勇敢に吠えたてて追い払う訓練を受けいて、いつでも出動できる態勢でいるんです。 1年前に偶然会って以来、会うのは今日で3度目です。久しぶりなのでおいら、嬉しくてたまりません。長い道中をぐいぐい引っ張りましたが、飼い主はというと、秋晴れの紅葉を楽しみながらとかなんとか言ってのんびり構えているんですよ、ヮヮワン!。 1時間ほど歩き丘を登ると前方に鋸岳が見えてきました。眼下には仙流荘の赤い屋根の列と、黒川の河原が広がっています。 ここまでくればもうあと少しです。 急な坂道を登ると、南側に縁側を構えた大きな屋敷が現れました。その縁側沿いに進み蔵の軒下にさしかかると、居ました! 「ジャック」くん、とっくに気付いてそわそわしていたようで、遠吠えで迎えてくれました。 もう、懐かしさでいっぱいで、思いっきりの取っ組み合いになってしまいました。 |
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![]() 遠吠えでお出迎え
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![]() どう?この表情!
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![]() 標高900m地点より(遠方は鋸岳)
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![]() 思いっきり、取っ組み合い
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![]() 容赦はしないぞ/どっこい
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![]() りりしい姿にぞっこん−−
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※写真をクリックすると拡大表示します。
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★「ジャック」くんとの出会いの記★
知り合ったキッカケですか?そう、忘れもしない去年の暮(12月11日)のことです。 早朝の散歩で非持の正隋寺跡の道を歩いていたら、斜め後ろをスーッと横切るものを感じました。何だろうとそちらの方に目をやると路傍の石仏の影からちらっとのぞく何かがありました。おやっと思ってよく見ると、おいらと同じ犬じゃあないですか。がっちりとした強そうな体格をしていました。 少し戸惑いつつもおいらの後についてきて、添いつ離れつしながらそのうち首をこすりつけたり、鼻を近づけたりして妙になれなれしくなって、いつまでもついてきました。 なんだかおいらも嬉しくなってきて一緒にじゃれつき回りながら歩きました。 顔つき、体格、それに極め付きの舌にある斑点から北海道犬だと飼い主にはすぐに分かりました。 この『放れ犬』、いつまでも離れる気配がないので心配した飼い主が、とりあえず公民館の館長さん(やはり北海道犬を飼っています)に連絡をしたところ、心当たりがあるので連絡してみますとのことでほっとした様子でした。 しばらくして軽トラックに乗ったおじいちゃんが現れました。『放れ犬』の飼い主です。なんでも、クマが出たとのことで昨晩は放しておいたらしく、家に戻っていないので心配していたとのこと。 嬉しそうにしっぽを振りピョンと荷台に乗り、繋留され、帰って行きました...。よかったね。 ------------ 話はここで終わらないのです。 次の年(今年)の1月30日朝に続きます。 おいらの小屋の近くの小さな畑の中で、すっかりくつろいでいるあのときの『放れ犬』を飼い主が見つけました。飼い主は驚いていましたが、実はその前にもふらっとおいらのところにやってきたことがあるんですよ。 ひと仕事(クマ追いを)終えて一服でもしているんでしょう、きっと。それにしてもどうしておいらのおうちなんでしょうね?すっかり気に入られたようだワン!おいら...。 おおよその場所は聞いていたので、散歩も兼ねてこの『放れ犬』のおうちまで行ってみようということになりました。 放れたままでは怖がる人もいるのでと繋留用の綱を用意していました。そして、最初はなかなか首輪のところまで手を近づけるのを許さず、「ゥワッワッワッ!」という北海道犬独特の威嚇のしぐさをしていた『放れ犬』ですが、そこは飼い主、手慣れたもので、いとも簡単にあやして繋留に成功してしまいました。さすがだワン。 並んで道を行くおいらたちは、まるで兄弟のようでした。 歩くことおよそ1時間半、ずいぶん高い山奥にまできてしまいました。なんでも標高900mだとか。 『放れ犬』の飼い主のおじいちゃんとおばあちゃんに手厚いおもてなしを受けました。 「ジャック」くんの名前を覚えたのもこの時です。 |
![]() またきてね、ワオォ〜ン
![]() 和泉原から美和湖を望む
(2010.11.06 12:26) |