◆飯田線往復の旅◆

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■2日目 【2009.10.30】  はれ
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背景:昼神温泉
 二日目の計画(ビューポイント)は「鳳来寺山(標高684.2m)」を周遊し、沿線の「大嵐(おおぞれ)」、「小和田(こわだ)」の各駅をウォッチし、「平岡」で途中下車してくつろぐというものです。

 鳳来寺山周遊マイクロバスの到着までに時間があったので(1時間ほど)周囲を散策することにしました。旅館のフロントに置いてあったパンフレット「伝説の湯と人情・奥三河国定公園鳳来峡 湯谷温泉全図」を見て時間内に回れそうなコースを選びました。

 旅館のすぐ下を川が流れています。案内図には宇連川(うれがわ、豊川の上流)とあり、この辺りから上流はずっと板を敷きつめたような川底が続いていることから板敷川とも呼ばれているそうです。
 「ささやきの小径」と銘打たれた川沿いの散歩道を歩きました。せせらぎの音に混じって鳥の鳴き声が聞こえてきます。紅葉ははまだ始まったばかりで木々の緑がまだあちこちに残っています。道下に小さな滝が流れていて、下から聞こえてくる「えいっ」という掛け声の方に目をやると、何と!男の方が早朝修行をしていました。
 見所が多くあちこちビデオを回しながら歩いているうちについつい時間の過ぎるのを忘れてしまい、帰り道はもうダッシュ、ダッシュ。汗びっしょりになってしまいました。

 幸い、周遊バスが少し遅れてきたため難を逃れることができ、ほっと一息。鳳来寺山パークウェイを登る車窓から吹き込む風の気持ちいいこと。すうっと汗が引いていくのが分かりました。
 鳳来寺山頂駐車場は紅葉が見ごろを迎えていました。ここから歩いて1時間半程度の行程で、鳳来寺本堂や東照宮を見て回りました。

 次のビューポイントの「大嵐」は湯谷温泉から17駅目です。同18駅目が「小和田」です。今度こそはとビデオを構えていたのですがトンネルの隙間からの瞬間を捉えることにまたしても失敗していましました。
 素人腕では仕方ありません。でも、ラッキーなこともありました。たまたますれ違い待ちで停車した駅が車窓絶景の場所でした。「小和田」から2つ目の「伊那小沢(いなこざわ)」という駅です。天竜川に架かる橋(水神橋)の稜線がとてもきれいでした。

 「平岡」は「伊那小沢」からはすぐでした(2つ目)。列車のダイヤの関係でここで途中下車すると次の列車は3時間後になります。
 駅舎が村の観光情報施設と合体していて広々と開けた光景を目の当たりにして「わ〜ぁ、すごい!」。これまでの沿線で無人駅ばかりを見てきたせいか思わず声を出してしまいました。「ずいぶん開けてますね。」と店員さんに声をかけると、「人口わずか2000人の小さな村ですから大したことはありませんよ。」と冷めた返事が返ってきました。
 レストランや宿泊施設・展望風呂があり、天龍村総合交流促進施設として「ふれあいステーション龍泉閣」との名で親しまれているそうです。

 「龍泉閣」フロントでパンフレット「天龍村ウォーキング・十方峡(じっぽうきょう)コース 平岡ダム湖畔と十方峡を歩く」を頂戴し、1時間程度のコースを選びました。荷物を預けて軽装で歩きだしましたが、秋といえども真昼の炎天下は応えます。ここでもまたひと汗をかいてしまいました。「平岡ダム」の堰堤を通り反対岸の山間にさしかかる辺りからひんやりとした空気がただよってきました(丁度コースの中間点)。

 コース最後の上り坂で1匹の親猫と2匹の子猫に会いました。道路の真ん中に堂々と横たわる親猫、脇の方でじゃれあう白と黒の子猫。しばらく見とれていました。

 「龍泉閣」の浴場で汗を流しすっきりしました。駅舎にこういう総合施設があるっていいもんだ、特に旅で訪れる人々にとっては。

 平岡から8駅目が天竜峡(約35分)。この日の旅館「昼神温泉・吉弥」へは送迎車で送ってもらいました(約25分)。辺りはもう真っ暗闇。

板敷川(湯谷温泉・鳳来峡)板敷川(湯谷温泉・鳳来峡) 鳳来寺山頂駐車場の紅葉鳳来寺山頂駐車場の紅葉 水神橋(伊那小沢駅より)水神橋(伊那小沢駅より) 平岡ダムと紅葉平岡ダムと紅葉 ふれあいステーション内(駅舎側より)ふれあいステーション内(駅舎側より) 日向ぼっこする猫ちゃん日向ぼっこする猫ちゃん
※写真をクリックすると拡大表示します。


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